楽しい仲間たち ③2010/07/28

周りはすべて今回の富士登山に参加した、楽しい仲間たちです
 午前8時過ぎに、須走5合目駐車場に着く。
 途中追い越してきたタクシーがなかなか着かなくてちょっと心配したが、暫くして、無事、全員到着。
 ここで、改めて全員集合して、自己紹介。
 全員で記念写真を撮った後、午前9時、チーム毎に出発。
 登山口の手前で、ボランティアの人たちがごみ袋を配っていたので、それを受け取って、いよいよ入山。
 須走コースは、他のコースと違って、暫くは樹林帯の登山道が続く。
 登山者の数も、吉田口コースとは比べ物にならないほど少なく、とても気持ちの良い山歩きを楽しめる(山にまで来て行列に並ぶなんて、まっぴらだ)。
 今回は、登山初心者も参加しているので、全員、ゆっくりペースで登る。
 1時間ほど登ると、背の高い木々がまばらになり、岩と砂の斜面が目立つようになるが、それでも、登山道の両側には緑の中低木が続く。
 上空は晴れているが、時折、山裾から薄いガスが舞い上がってきて、日差しが遮られるので、とても涼しくて歩きやすい。
 ついつい、同行メンバーを忘れて、ペースが上がってしまう。

 止まれ!
 今回はパーティの一員なんだぞ・・・

 午前11時10分、六合目到着。
 小屋前のベンチで昼食を摂る。
 血糖値は103.ウィダーインを小まめに口にしながら歩いたおかげで、ここまで、低血糖なしで順調に来られた。
 20年前に購入した金剛杖は、過去2回の富士登山時の焼印で一杯になっていたが、僅かなスペースを見つけて、新たな焼印を押してもらう。
 チームメンバー全員の体調を考えて、約40分休憩して、再出発。
 約1時間かけて、本六合。
 ここでも、ゆっくり休んで、七合目を目指す。
 ここから上は、木々はなく、大小の岩屑の斜面が続く。
 真っ青な空の彼方に、大きな積乱雲がもくもくと湧いている。
 見下ろすと、山中湖が陽の光を受けて輝いている。
 最高の登山日和だ。
 過去2回の富士登山(いずれも、吉田口ルート)で味わった、あの幻滅感、嫌悪感は一切ない。
 これが同じ富士山か?と疑うほど、清々しい気持ちで、一歩一歩、高みを目指す。

 七合目に到着したのは午後3時。
 病気の影響もあって、ここまでくると、メンバー個々のペース(体調)に大きな差が出てきている。
 チームリーダーの判断で、ここから先は、それぞれのペースで登ることにした。
 
 午後4時15分、本七合目着。
 途中、遠くで雷鳴がしていたが、富士山の斜面を駆け上るガスは薄く、まだ雨になる気配はなさそうだ。
 奥さんの到着を待って(と云うのも、金剛杖は奥さんが持っているため)、焼印を押してもらう。
 山の上を見ると、本日の目的地である、本八合の上江戸屋はすぐそこに見える。

 もう少し・・・

 午後5時50分。
 ようやく、本八合目に到着。
 小屋の部屋に荷物を下して、テラスに出てみると、目の下の白い雲に、うっすらと影富士が浮かんでいた。
 この調子だと、明日も良い天気になりそうだ。

(更に、つづく)