山名について2013/01/05

 例年になく山岳遭難の多い年明けとなった。
 山ヤならば、初日の出を雪山で迎えたいと思う気持ちも分からないではないが、昨年末からの気象情報を正しく認識していれば、高山が荒れる可能性は、ある程度予測できたはずだ。
 冬の北アルプスなら、2~3日のビバーク(停滞)なんて、日常茶飯事。
 犠牲者の方々には、大変申し訳ないとは思うが、準備不足は否めないだろう。

 まぁ、それはともかく、NHKはなぜ「大天井岳」を、わざわざ「だいてんじょうだけ」と呼ぶのだろうか?
 山名の由来は、「御天上」「御天所」(いずれも、二の俣谷を詰めた最高天と云う意味)にあり、麓の村々では、むかしから「てんしょう」とか「おてんしょう」と呼ばれていたのだから、「おてんしょうだけ」が正しい読みだと思うのだが・・・

 松本城の天守閣から「おてんしゅ」が「おてんしょう」に転訛したと云う説もあるが、いずれにしても、「だいてんじょう」とは程遠い。

 確かに、山名辞典を見ると、「おおてんしょう」や「だいてんじょう」も併記してあるが、ここは、やはり、昔からの呼び名を大切にして欲しいものだ。
(三省堂の「コンサイス日本山名辞典」で「だいてんじょうだけ」でひいてみると、「おてんしょうだけ」を参照しているので、ここからも「おてんしょう」が正式山名と推測できる)

 ちなみに、今回の大天井岳の遭難報道では、NHK以外は、(少なくとも自分が見た範囲=東京地域の民放局のニュース番組では)全て「おてんしょう」と呼んでいた。