奥多摩むかしみち2012/02/04

 今週は月曜日から風邪気味で、1週間体調が優れなかったので、週末はビデオでも観ながらのんびりしようと思って、以前、しゃべくり007で原田泰造が紹介していた「オーケストラ」と、なんとなく気になってた実写版の「宇宙戦艦ヤマト」(キムタク主演のやつ)を借りて帰ったのだが、今朝起きてみると、あまりに天気が良いので、どこかに行きたくなった。

 ぶらり途中下車の旅で国分寺が出てたので、「国分寺でも行ってみようかなぁ」と思っていたら、奥さんが、突然「奥多摩行こう」と云いだした。

 以前TVで観て、一度は歩いてみたいと思っていた「奥多摩むかしみち」
 奥多摩駅から奥多摩湖までの約9kmの旧道歩き・・・

 急いで支度をして、11:00過ぎに家を出る。
 今日の予定は、車で奥多摩駅まで行き、駅の近くに車を置いて、そこから「むかしみち」を奥多摩湖まで歩いて、バスで駅まで戻って来て、温泉に入って帰ると云うコース。

 流石にシーズンオフなのか道路はガラガラで、奥多摩駅まで、40分程度で着いた。
 駅前の信号を左折して、氷川キャンプ場上の町営駐車場に車を停める。
 看板に「1日700円」とあったので、駐車料金を払おうと管理小屋に向かったら、「12月末から2月中は無料開放」とのこと・・・ラッキー(^^)

 ちょうどお昼になったので、奥多摩駅バス停横の食堂に入って、味噌ラーメンを注文する。
 食前に血糖値を測ったら、なんと233・・・
 歩く前に高い時は、本当に困る。
 特に、これから食事もしようとしているわけだから、血糖値の補正分と、食事でプラスする分と、運動でマイナスする分のバランスをとるのが難しい。
 とりあえず、9単位打って、途中で高ければ、追加することにしよう。

 12:30
 駅前の観光案内所で地図を貰って、出発。
 まず、氷川神社に立ち寄って、今日の安全をお祈りして、青梅街道を「むかしみち入口」に向かう。

奥多摩湖まで約10km・・・歩くぞぉ

 「奥多摩むかしみち」には、六つ石登山口の手前を左折して入る。
 羽黒坂と呼ばれる坂道を登ると、右手に急な石段の途中に羽黒三田神社の鳥居が現れる。
 見るからに急な石段が続いてそうなので、上まで登らずに石段の下から拝んで、先に進む。
 羽黒坂を登りきると「立ち入り禁止」の看板の向こうに、かつて小河内ダム建設時に使われたトロッコ線の軌道跡が姿を見せる。
 草に覆われた錆びた鉄路を見ていると、鉄道オタクでなくとも、軌道を追いたくなってくるが、今日の目的は「むかしみち」だから、軌道には入らず右の道を行く。

 先週の雪が斑に残る、落ち葉に埋もれた細い山道をひと登りすると、舗装道路に出る。
 「むかしみち」と云っても、点々と住宅があるので、生活道路として整備されているのは仕方がないとしても、要所要所に建てられた石標には、ちょっと幻滅だ。

こんなものいらないよね

 旧街道を歩いていると、時々、古い石標を見かけて旅情を掻き立てられるが、ここの石標は、旅情もくそもない。
 彫られている文字は明らかに現代文字で、雰囲気を出すつもりか、わざと崩して書きながらも、誰でも読めるように文字の形を残しているために、ただ単に「下手くそ」にしか見えない。
 旧道のイメージを意識して建てたつもりだろうが、正直云って、これを作った人のセンスが疑われる。
 ほとんどの石標の近くには、立派な案内板が立っているのだから、こんな風情のないものは、むしろ無くしてしまった方が良いように思うのだが・・・

 普段、奥多摩や奥武蔵の山に行く際に車で走る青梅街道を眼下に見ながら、点在する集落を超えて行くと、道は一旦大きく下って、青梅街道の橋詰バス停脇に出るが、そのまま北に向けて沢筋を歩いて行くと、小中沢橋に辿り着く。
 観光案内所で貰った地図によれば、ここから少し上に「不動の上滝」と云うのがあるらしいが、少し道から外れるているので、今回は行かずに、先に進むことにして暫く行くと、右の崖から湧きだした清水が、太い氷柱となって並んでいた。
 
石清水が凍って、太いつららになっていた

 青梅街道のトンネルの上を通り過ぎて右に折れると、白髭神社に続く細い石段が現れる。
 石段を登ると、社殿のすぐ脇に、今にも圧し掛かってきそうな石灰岩の大岸壁がそそり立って、正に「圧巻」だ。

 白髭神社を過ぎると、道は徐々に下って、やがて、青梅街道を右上に見上げるようになる。
 この道は、青梅街道の真下を並行しているので、普段、青梅街道を車で通過しているだけだと気付く人は少ないだろう。
 冬枯れの木々の間から見下ろすと、遥か下を多摩川の渓流が音を立てて流れている。
 淵は深緑色に染まり、河原には、先週の雪が白く残って、そのコントラストが美しい。
 
冬枯れの惣岳渓谷

 点在する住居の間を更に進むと、左手に、桜の並木が現れる。
 地図によると「西久保の見晴らし広場」と呼ぶらしい。
 もちろん、今は、葉を全て落とした枝が寒々としているが、春になると、満開の桜が後ろの山に映えて、きっと素晴らしいことだろう。

 見晴らし広場の先で大きく折り返して、細い坂道を登ると、突然、目の前に灰色の巨大な壁が立ちはだかる。
 東京の水瓶、小河内ダムだ。
 ここから「むかしみち」は傾斜を増して、中山トンネル超えの山道となる。
 落ち葉に埋もれた細道を登って行くと、左手に奥に、冬の陽光にキラキラと輝く奥多摩湖の湖面が広がる。
 
水根休憩所付近から奥多摩湖を望む

 民家の軒先を抜けて、更に進むと、青目立不動堂。
 ここから、林道を下ることもできるが、「むかしみち」は鷹巣山への登山口へ向かう。
 ここまでくると、流石に、日蔭の山道には、雪が多く残っていて、歩くと「きゅっ、きゅっ」と心地良い感触が、靴の裏から伝わってくる。
 足を滑らせないように、斜面を下ると、水根林道に交わる。
 「むかしみち」は、ここから水根林道をバス停まで下るが、折角ここまで来たのだから、大麦代の展望台まで足を伸ばそうと思い、水根沢右岸の遊歩道に入る。
 ここから先は、くるぶしまで埋まる雪が残っていて、思わず歓声を上げた。
 積雪の遊歩道を5分ほど下ると、大麦代展望台への登りに差し掛かったが、バスの時間が気になったのと、奥さんが雪の斜面を登るのがおっかないと云うので、仕方なく、今日はここまでとして、水根バス停から奥多摩湖に向かう。
 
 冬晴れの1日の、楽しい里山歩きだった。

(本日のコースタイム)
奥多摩駅(12:30)---(12:45)奥多摩むかしみち氷川入口(12:45)---(13:10)桧村(13:10)---(13:25)小中沢橋(13:25)---(13:40)白髭神社(13:45)---(13:50)梅久保(13:50)---(14:00)しだくら吊橋(14:10)---(14:30)西久保見晴らし広場(14:30)---(14:45)浅間神社(14:50)---(15:05)青目立不動堂(15:10)---(15:25)水根沢(15:25)---(15:35)奥多摩むかしみち水根入口(15:35)---(15:37)水と緑のふれあい館