今年の秋は・・・ ― 2011/10/29
「山に行きたい」と思いながら、仕事の疲れが溜っているのか、なかなか早起きができない。
今日も、眼が覚めたのは7時過ぎ・・・
天気は良いけど、今からじゃ、遠くまで行けないし、どうしようかな?
奥さんと二人で山の本を見ながら
「ンじゃ、秩父御岳山でも行くか」
と、いつもの如く、バタバタと登山支度を整えて、自宅を出たのが8:30
峠越えの下道を行くか、圏央道使って花園まで高速を使うか迷ったが、ナビの予定到着時間はどちらも殆ど変わらない。
紅葉の時期で下道も込むだろうから、峠越えでもたもたするより、さっさと行った方が良いので高速を使うことにして、青梅ICから圏央道に入る。
紅葉シーズンで関越道は込んでいたが、大した渋滞にも巻き込まれずに、11:20、道の駅「大滝温泉」の駐車場に到着。
最初は、落合ルートを往復する予定だったが、三峰口駅からここまでのバスがあれば「縦走しよう」と思って、資料館でバスの時刻表を見せてもらったら、三峰口からこちらに向かうバスは16:10発が最終になっている。
今、11:40だから、12:00頃から登り始めるとしても4時間しかないのでギリギリだ。
ガイドブックの標準コースタイムは4時間30分となっていたから、おそらく4時間かからずに行けるとは思うが、それでも、途中昼飯食べたりしてたら間に合わない可能性が高い。
仕方がないので、当初の予定通り、往復で戻ってくることにして、落合登山口に向かう。
登山口手前の、木曽御嶽山開祖の普寛上人を祀った普寛神社で、安全登山をお祈りして、いざ出発!
・・・と、ふと、傍に設置されていた観光案内図を見ると、落合ルートの登山道のほかに、強石ルートから林道経由で戻って来るルートがあるではないか!
縦走は無理でも、これなら、周回コースで山の景色が楽しめる(折角山に登るのだから、同じ景色を見ながら往復するだけでは面白くない)。
そう喜んだのも束の間、落合ルートの登山口まで来て、ガックリ・・・
なんと、落合ルートは土砂崩れのために「全面通行禁止」になっている。
登山口の近くに停まっていた軽ワンボックスの中から、森林作業員風のおじさんが顔を出して
「みんな林道から登ってるよ」
と、教えてくれた。
結局、同じ道を往復するしかないのか・・・
12:05
トタンの波板で封鎖された登山口を横目で見ながら、コンクリート舗装の道を歩き始める。
暫く歩いていると、「御岳山登山口」と書かれた道標が目に入ったが、今登り始めた場所を指しているのだろうと気にも留めずに林道を登っていると、携帯電話が鳴った。
慌てて電話をとると、後ろを歩いていた奥さんからで、
「登山口、こっちじゃないの?」
と、呼び戻された。
戻ってみると、確かに「御岳山登山口」の道標の脇に、砂防ダムに向かう小路がついていて、人が滑ったような跡がある。
が、周囲の木の枝をみてもテーピングされていないし、道標自体も、その小路の方向を指しているわけでもない(道標は、林道に対して、ほぼ並行に立てられている)。
「う~ん???」
少し迷ったが、最近人が歩いた形跡はあるので、とりあえず、その小路に入ることにしたが、少し登ったところに沢を渡る木橋がかけられていて、これが正規の登山道であることが確認できた。
人ひとりがようやく歩ける程度の踏み跡を暫く登ると、再び、林道に出る。
どうやら、林道のショートカットコースになっているようだ。
ここから少し林道を歩くと、また、脇道に入って、森の中を直登する。
落合から歩き始めて約30分で、杉の峠への登山口に到着。
車止めのために横たえられている太い丸太を跨いで登山道に入るが、暫くは、幅3m以上ある広い砂利道が続くので、「山歩きをしている」と云う爽快感はあまり湧いてこない。
途中から右に折れて、狭い急斜面を、杉の峠に向けて直登する。
ところどころ大きな岩や木の根を跨ぐようになって、ここまで来て、ようやく、登山の雰囲気が漂ってくる。
12:50、杉の峠着。
分岐点に建てられた小さな祠とお地蔵さんに手を合わせて、尾根道を登り始めると、やがて、真正面に目指す秩父御岳山が姿を現す。
斜面はまだ色づいておらず、紅葉には少し早かったようだ。
暫くは広い尾根道が続くが、次第に道幅が狭くなり、やがて、岩が重なり合う痩せ尾根となる。
尾根道の両側には、転落防止用のロープが張られているが、岩場を乗り越える時などはロープが道幅を狭くしているため、かえって邪魔になる。
足を滑らせないように注意しながら痩せ尾根を登り詰めると、舗装道路を横断する。
山道に入って暫くすると、間近に、けたたましいバイクの排気音が聴こえてきた。
まったく、こんな山の上まで、迷惑な話だ!
ここから先は特に危険な場所もなく、開けた尾根を、里山歩きの気分で、古池からの縦走路との分岐点に出ると、山頂はすぐそこだ。
14:00
登り始めてちょうど2時間で、標高1080mの秩父御岳山山頂に到着。
残念ながら、目の前にあるはずの武甲山は、高く茂った木々に邪魔されて望めないが、真正面には、一昨年の春に登った両神山が、ゴツゴツした稜線を連ね、左に目を転じると、雲取山から飛龍山と奥多摩の名だたる山々が並んでいて、山岳展望はまずまずだ。
普寛神社の奥宮が祀られた狭い山頂には、既に、若い男女3人のパーティと、中年夫婦のパーティの2組がいて、ザックを降ろす場所もない。
どちらのパーティも食事中のようで、直ぐに下り始める様子ではなかったので、仕方なくザックを背負ったまま奥宮にお参りして、先ほどの分岐点まで戻って食事にすることにした。
14:50
荷物をまとめて、もう一度山頂に登って、奥宮にお参りした後、登ってきた道を下り始める。
杉の峠登山口から森の中のショートカットコースに入る頃には、秋の陽はかなり西に傾いて、木々の合間から斜面に射し込む陽光も、ほんのり朱色に染まって、美しいまだら模様を作っていた。
(本日のコースタイム)
道の駅大滝温泉(11:45)―――(11:55)普寛神社(12:00)―――(12:50)杉の峠(12:55)―――(14:00)秩父御岳山(14:10)―――(14:15)分岐(14:50)―――(15:30)杉の峠(15:30) ―――(16:10)普寛神社(16:10)―――(16:20)道の駅大滝温泉
今日も、眼が覚めたのは7時過ぎ・・・
天気は良いけど、今からじゃ、遠くまで行けないし、どうしようかな?
奥さんと二人で山の本を見ながら
「ンじゃ、秩父御岳山でも行くか」
と、いつもの如く、バタバタと登山支度を整えて、自宅を出たのが8:30
峠越えの下道を行くか、圏央道使って花園まで高速を使うか迷ったが、ナビの予定到着時間はどちらも殆ど変わらない。
紅葉の時期で下道も込むだろうから、峠越えでもたもたするより、さっさと行った方が良いので高速を使うことにして、青梅ICから圏央道に入る。
紅葉シーズンで関越道は込んでいたが、大した渋滞にも巻き込まれずに、11:20、道の駅「大滝温泉」の駐車場に到着。
最初は、落合ルートを往復する予定だったが、三峰口駅からここまでのバスがあれば「縦走しよう」と思って、資料館でバスの時刻表を見せてもらったら、三峰口からこちらに向かうバスは16:10発が最終になっている。
今、11:40だから、12:00頃から登り始めるとしても4時間しかないのでギリギリだ。
ガイドブックの標準コースタイムは4時間30分となっていたから、おそらく4時間かからずに行けるとは思うが、それでも、途中昼飯食べたりしてたら間に合わない可能性が高い。
仕方がないので、当初の予定通り、往復で戻ってくることにして、落合登山口に向かう。
登山口手前の、木曽御嶽山開祖の普寛上人を祀った普寛神社で、安全登山をお祈りして、いざ出発!
・・・と、ふと、傍に設置されていた観光案内図を見ると、落合ルートの登山道のほかに、強石ルートから林道経由で戻って来るルートがあるではないか!
縦走は無理でも、これなら、周回コースで山の景色が楽しめる(折角山に登るのだから、同じ景色を見ながら往復するだけでは面白くない)。
そう喜んだのも束の間、落合ルートの登山口まで来て、ガックリ・・・
なんと、落合ルートは土砂崩れのために「全面通行禁止」になっている。
登山口の近くに停まっていた軽ワンボックスの中から、森林作業員風のおじさんが顔を出して
「みんな林道から登ってるよ」
と、教えてくれた。
結局、同じ道を往復するしかないのか・・・
12:05
トタンの波板で封鎖された登山口を横目で見ながら、コンクリート舗装の道を歩き始める。
暫く歩いていると、「御岳山登山口」と書かれた道標が目に入ったが、今登り始めた場所を指しているのだろうと気にも留めずに林道を登っていると、携帯電話が鳴った。
慌てて電話をとると、後ろを歩いていた奥さんからで、
「登山口、こっちじゃないの?」
と、呼び戻された。
戻ってみると、確かに「御岳山登山口」の道標の脇に、砂防ダムに向かう小路がついていて、人が滑ったような跡がある。
が、周囲の木の枝をみてもテーピングされていないし、道標自体も、その小路の方向を指しているわけでもない(道標は、林道に対して、ほぼ並行に立てられている)。
「う~ん???」
少し迷ったが、最近人が歩いた形跡はあるので、とりあえず、その小路に入ることにしたが、少し登ったところに沢を渡る木橋がかけられていて、これが正規の登山道であることが確認できた。
人ひとりがようやく歩ける程度の踏み跡を暫く登ると、再び、林道に出る。
どうやら、林道のショートカットコースになっているようだ。
ここから少し林道を歩くと、また、脇道に入って、森の中を直登する。
落合から歩き始めて約30分で、杉の峠への登山口に到着。
車止めのために横たえられている太い丸太を跨いで登山道に入るが、暫くは、幅3m以上ある広い砂利道が続くので、「山歩きをしている」と云う爽快感はあまり湧いてこない。
途中から右に折れて、狭い急斜面を、杉の峠に向けて直登する。
ところどころ大きな岩や木の根を跨ぐようになって、ここまで来て、ようやく、登山の雰囲気が漂ってくる。
12:50、杉の峠着。
分岐点に建てられた小さな祠とお地蔵さんに手を合わせて、尾根道を登り始めると、やがて、真正面に目指す秩父御岳山が姿を現す。
斜面はまだ色づいておらず、紅葉には少し早かったようだ。
暫くは広い尾根道が続くが、次第に道幅が狭くなり、やがて、岩が重なり合う痩せ尾根となる。
尾根道の両側には、転落防止用のロープが張られているが、岩場を乗り越える時などはロープが道幅を狭くしているため、かえって邪魔になる。
足を滑らせないように注意しながら痩せ尾根を登り詰めると、舗装道路を横断する。
山道に入って暫くすると、間近に、けたたましいバイクの排気音が聴こえてきた。
まったく、こんな山の上まで、迷惑な話だ!
ここから先は特に危険な場所もなく、開けた尾根を、里山歩きの気分で、古池からの縦走路との分岐点に出ると、山頂はすぐそこだ。
14:00
登り始めてちょうど2時間で、標高1080mの秩父御岳山山頂に到着。
残念ながら、目の前にあるはずの武甲山は、高く茂った木々に邪魔されて望めないが、真正面には、一昨年の春に登った両神山が、ゴツゴツした稜線を連ね、左に目を転じると、雲取山から飛龍山と奥多摩の名だたる山々が並んでいて、山岳展望はまずまずだ。
普寛神社の奥宮が祀られた狭い山頂には、既に、若い男女3人のパーティと、中年夫婦のパーティの2組がいて、ザックを降ろす場所もない。
どちらのパーティも食事中のようで、直ぐに下り始める様子ではなかったので、仕方なくザックを背負ったまま奥宮にお参りして、先ほどの分岐点まで戻って食事にすることにした。
14:50
荷物をまとめて、もう一度山頂に登って、奥宮にお参りした後、登ってきた道を下り始める。
杉の峠登山口から森の中のショートカットコースに入る頃には、秋の陽はかなり西に傾いて、木々の合間から斜面に射し込む陽光も、ほんのり朱色に染まって、美しいまだら模様を作っていた。
(本日のコースタイム)
道の駅大滝温泉(11:45)―――(11:55)普寛神社(12:00)―――(12:50)杉の峠(12:55)―――(14:00)秩父御岳山(14:10)―――(14:15)分岐(14:50)―――(15:30)杉の峠(15:30) ―――(16:10)普寛神社(16:10)―――(16:20)道の駅大滝温泉
最近のコメント