楽しい仲間たち2010/07/26

 山ヤの間では「富士山に、一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」と言う言葉があるが、遂に、三度目の富士登山に行ってきた。
 ことの発端は、参加している携帯GREEのIDDM(1型糖尿病)のコミュニティで、「富士山に登りませんか?」のトピに、思わず飛びついたことだった。

 自分が発病した3年前の夏は、本当は、燕岳に登る予定だったのに、突然の発病、入院で、それどころではなくなってしまい、その後は、近場の2000m程度までの山には登るものの、低血糖やその他の病気の影響が心配で、なかなか、3000m級の高山に挑戦する機会(と言うより気力かな?)を失ってしまっていた。

 そんな折に、同じ病気の方からのお誘い・・・
 ちょっとした行き違いで、申込締め切り日を過ぎてしまったが、主催者のSさんに快く受け付けてもらえて、奥さんと二人で参加することにした。

 7月23日午後11時30分。
 羽村駅で千葉から参加のEさんと東大和のNさんを乗せて、いざ、出発!
 途中のコンビニで、明日の朝と昼の食事や飲み物を買って、圏央道日の出ICに向かう。
 運転しながら、夜のランタスを打ち忘れたことに気付いたが、ICの直前だったのでゲートを入ってから路肩に停車して、ウェストバックから注射入れを取り出した途端・・・

「げげっ!」

 夕食前に、ログが残り少なくなっていたので、新しいカートリッジと交換するつもりでテーブルの上に出しておいたのに、そのまま持ってきてしまった!!!
 羽村駅でお二人を待っている間(いつもなら、その時間には眠前の血糖値を測っている)、コンビニで買い物した時(この時、駐車場に停めた車中で、同行のお二人が血糖値を測っているのに気付いていたのだから、自分もそこで一緒に血糖値測れば良かった)と、チャンスはいくらでもあったのに、何で、ここで気づくかなぁ?

 どうしよう・・・

 なんて考えても仕方がない。
 とりあえず、血糖値測って、ランタス打ってから、あきる野ICまで行って引き返そう・・・
 と思っていたら、後ろの席からEさんが「予備があるので」と、ミリオペンを出してくれた。
 最初は戸惑ったが、ここは、Eさんの優しさに甘えよう。
「ありがとうございます」
 初対面の方にこんな気を遣わせる自分のドジさに落ち込みながら、車をスタートさせる。

 小仏トンネル内の事故の影響で、八王子JCから暫く渋滞が続いたが、現場を過ぎると、車は順調に進み、1時30分頃に須走ICに到着した。
 連絡を受けていた予定では「IC近くの臨時駐車場に集合し、そこで仮眠した後、5合目に向かう」と云うことだったが、臨時駐車場の場所がわからない。
 交通規制中なら仮設駐車場はあるが、交通規制のない今日は開いていないから、多分、別の駐車場があるのだろうと思いながら、Sさんにメールをしながら、ふじあざみライン方面に進んで行くと、ラインの入り口正面に駐車場が見え、数台、車が停まっている。
 「ここかな?」と思って、駐車場に入ろうとすると、昨年の冬に、近くのクリニックの患者会のイベントで会ったことのあるYさんが、駐車場入り口で携帯電話をしている。
 「やっぱり、ここで良いのかな?」

 話を聞くと、5合目の駐車場は既に満車で、路肩駐車もかなり下まで伸びていて、上に車で行くのは無理のようだ。
 ということで、どうやら「ここに車を置いて、シャトルバスで行こう」と云うことにしたようだが、
 「えっ?今日は交通規制日じゃないから、シャトルバスは出てないハズだけど・・・」

 何はともあれ、車を駐車場に停めると、目の前にバス停の看板が立っている。
 Yさんと二人で、バスの時刻表を確認すると、どうやら路線バスが出ているらしい。
 あぁ、一安心・・・
 じゃぁ、バスの発車時間までひと眠りしよう。

 と、そこに1台の車が入ってきた。
 「あぁ、この車も参加メンバーだな」と何気なく見ていると、降りてきた運転手は、何と、これまた患者会のイベントで会ったことのあるKさんではないか!
 「以前、お会いしましたよね」
 「お久しぶりです」
 世の中、広いようで意外と狭いンだなぁ・・・

(つづく)

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