陣馬山~高尾山2009/03/21

壮大な富士をバックに記念撮影(陣馬山より)
 ちょうど1ヶ月振りの山歩き。
 朝から雲ひとつない晴天で、気温もポカポカ、本格的な春の陽気(東京で桜の開花宣言があったそうな・・・)
 朝7時過ぎに自宅を出発。
 昨年の10月に小仏峠から高尾山まで歩いた時は、時間も遅かったせいもあって、高尾駅前で駐車場を探すのに一苦労して随分時間をロスしたが、今日は、最初から前回止めた駐車場に直行し、予定通り7:50発のバスに乗った。
 バス路線沿線にある恩方中学校でテニスの試合があるらしく、乗客の80%は中学生で、車内はとにかく賑やか・・・を通り越してうるさかった。

 バスは、8:30に終点の陣馬高原下に到着。
 奥さんがトイレに行っている間にバス停のベンチでランタスを打ったが、隣で弁当を食べていたおじさんが、注射器を見て戸惑っていたようだ(最近は、こう云う反応を横目で見るのが楽しみになっていたりして・・・悪趣味!?)。
 バス停から和田峠までは単調な舗装路の一本道を、黙々と登る。おそらく、夏場はうんざりするアプローチだろうが、今日は、道の下から聞こえてくる沢のせせらぎと春の風が心地よい。工事中で通行止めになっていて、車の往来がなかったことも幸いした。

 和田峠から陣馬山への登りは、階段道と普通の山道に分かれている。
 階段は自分のペースを崩すので好きではないが、奥さんが「階段はそんなに続いていないと思うよ」と言うので階段道を選んだ。と、言っても、なるべく階段は使わないようにして脇の斜面を歩いたのだが、結局、こちらの道は、全工程の3/4は階段だった(トホホ・・・)。
 山頂に辿り着くと、壮大な富士山が、いきなり目に飛び込んでくる。
 富士山だけでない。右に目を転じると、南アルプスの名峰赤石岳から悪沢岳の稜線が白く輝いているほか、昨年登った三ツ峠山や乾徳山も同定できる。富士山から左には丹沢の山々が峰を連ね、後ろを振り向くと眼下には広大な関東平野が一望できる。正に360度の絶景だ。
 
 ここから先は、殆ど上り下りのない尾根歩きだ。
 明王峠で富士山の眺望に別れを告げて、杉木立の尾根道を進んで行くと、やがて正面に景信山の頂が現れた。
途中、補食をしながら歩いてきたが、僅かに低血糖の症状が出始めたので、急いでグルコースを5g飲んだ。
これで、あと30分は大丈夫だろう。

景信山に着くと、景色を楽しむのもそこそこに、直ぐに昼食にする。
血糖値は91・・・
これまでの経験で、私の場合5gのグルコースで約50mg/dl血糖が上がることが分かっているので、今の数値からだと、約15分前にグルコースを飲んでおいたのは正解だった。
この先も2時間以上歩くので、食前のインスリンは1単位減らして、食事は少し多目にとった。

山頂で1時間ほどのんびりしてから、小仏峠方面に下る。
小仏峠から先は、昨年10月にも歩いた道だ。
小仏城山は、前回は家族連れやハイカーで混雑していたが、今日は空いていた。
空いたベンチに腰掛けていると、ポカポカ陽気にうとうとしてきたので、奥さんと二人で、ベンチに横になって昼寝(と言ってもグーグー寝ていたわけではなく、目を閉じて休んでいただけ)していたら、茶店の親父がやってきて「ここはお客さんが休むところだから、昼寝しないで!」なぁんて、お客さんなんかガラガラのくせにケチなことぬかしやがった(怒!)。
ペットボトルのお茶でも買おうかと思っていたが、誰が買ってやるもんか・・・(大人気ない)
そそくさと小仏城山を後にして、高尾山に向かう。

途中、一丁平では、かなり大きな工事をしていた(今日は作業はしていなかったが・・・)。
展望台でも作るのだろうか?相模湖側の斜面が平らに整備されて沢山のベンチの足のようなものが並んでいたし、登山道(遊歩道?)は階段が整備されて両脇に杭が並んでいる(おそらく手摺でもつけるのだろう)。
どうして、折角の自然の中に「人工物」を作りたがるのだろう。しかも、貴重な都民の税金を使って・・・
これでは「自然遊歩道」とは言えないではないか!

何だか最後の最後に、ちょっと憂鬱な気分になってしまった。

(本日のコースタイム)
陣馬高原下(8:35)―――(9:25)和田峠(9:30)―――(9:55)陣馬山(10:15)―――(10:45)明王峠(10:45)―――(11:45)景信山(12:45)―――(13:05)小仏峠(13:05)―――(13:25)小仏城山(13:40)―――(14:30)高尾山(14:45)―――(15:15)ケーブル高尾山駅